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オンラインミーティング体験を物理ボタンで拡張する

meishi2キーボードを作った の続き。さて新たに4つのボタンを手に入れたはいいが、さっそく持て余す。人はボタンとともに生まれてくるわけではないのだから、仕方のないことではある。

座ってばかりの人生で、普段づかいのキーボードから手を離してわざわざ何かをしたいことはそうそうないものの、考えてみればミーティングに参加するタイミングが作業の途切れだった。在宅勤務にシフトして、人と話すのにも一手間かかるようになった。このへんを物理ボタンでなんとかしてやれないか。

1プッシュでミーティングに参加する

最初に設定したのはこれ。ボタンのひとつをオンラインミーティングに参加するためのアクションに割り当てる。こういう感じ。

これには Dato という macOS 向けのアプリを使っている。これが便利なアプリで、App Store のスクリーンショットを見てもらえれば分かるとおり、今後の予定がメニューで一覧できるのに加え、次にやってくる予定も単体でメニューバーに表示することができる。さらに「次の予定への参加」にもキーボードショートカットを割り当て、一発で Google Meet の URL を開くよう設定できるので、このキーボードショートカットをボタンのひとつに割り当てた。

ミーティングの時間が近づいてきたら、キーボードから一旦手を離して、やれやれ、ポチ、としてしまえばよいので大変かんたん。

ミュートを切り替える

まだボタンは残ってるわけだが、こうなると欲しいのは会話中のミュート。喉があまり強くなくてよく咳をするので、ミュートの切り替えは直感的かつ即座に行える必要がある。となれば物理ボタンがよい。会話中ずっとキーボードに手をおいてるわけじゃないので、キーボードショートカットだと出遅れるおそれもある。

同じような課題感で作った Chrome 拡張に手を入れて、グローバルなショートカットで進行中の Google Meet のミュートを切り替えられるようにしたので、このキーの組み合わせをボタンに割り当てる。

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キーの割り当てはなんでもいいです

ミーティングのタブにフォーカスする

上のスクリーンショットにも出てるんだけど、この拡張にはもう一つ機能を追加してあって、キーボードショートカットで進行中の Google Meet のタブにフォーカスできるようにしている。オンラインミーティング中、話しながら同じブラウザで議事録を取ったり資料を見たりするので、Meet のタブが迷子になってしまうことがよくある(自分はタブもウィンドウも増やしがちなので……)。

とっさに相手の画面やカメラに映っているものを確認したいとき、マウスやキーボードで探すのではなく、ひとつの専用ボタンに手を伸ばしさえすればよい、とできるのは安心感がある。

物理ボタンの、ただそこにあることの安心感

ここに書いた方法はキーボードショートカットで実現できるので、話の上では物理ボタンなくとも実現できるものではある。ただ、実際に使っみた感触をいうと、ミュートにしろフォーカスにしろ、とっさの動きを身体的かつ直感的に実現できるのはストレスを多少は減らしてくれていると感じる。ディスプレイの中は頭の中を反映していつもごちゃごちゃになっているんだけど、そこをバイパスしてやりたいことに直結できているような感覚。

とか言ってみたけど、それでもボタンがひとつ余っているんですよねえ……。こわ~。

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