詩と創作・思索のひろば

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格安 Windows タブレットのセットアップ

正月の気の緩みで Windows タブレットを買ってしまった。定価でも 2 万円台、Office のライセンスのないマーケットプレイス出品なら 1 万円台で最新の Windows とタブレットが手に入るのは異様に安い。毎日再起動してるけど、満足の日々を送っている。

所感

  • フル機能の Windows を楽しめるのでとてもよい。
  • Modern UI が結構使いやすい。
    • 画面端からのスワイプが便利。軽快である。
    • 特に Windows ストアアプリはスマートフォンやタブレット向けに全画面表示されるのだけど、画面を分割して表示させることもできる。
    • 画像は Pocket リーダーから URL を開いたら画面が分割されて Internet Explorer が起動したところ。アプリ内ブラウザなんていらんかったんや!という気分になる。
    • f:id:motemen:20150114130323p:plain

  • アプリ(Windows ストアアプリ)があまり充実してない気がする。少なくとも Kindle はない。
    • Twitter などメジャーどころでも評価の低いものが多いのも気になる。
  • Internet Explorer も Modern UI 使ってるけど普通に使えるのでほかのブラウザはインストールしていない。
  • ときどき反応がなくなるので再起動してる。

chocolately でパッケージ管理

Chocolatey Gallery

たぶん Windows 用の Homebrew 的なもの。だいたい Windows はアプリの管理ができなくて大変なことになるので、これを使いたい。メジャーかどうかは判断しかねる。

以下これを使ってインストールしたもの。

  • 7zip
  • autohotkey.portable
    • dropbox のインストールに必要だった。
  • avgantivirusfree
    • 同梱のマカフィーをアンインストールして、こちらを導入。
  • ConEmu
  • dropbox
  • git
  • golang
  • rktools.2003
  • vagrant
  • virtualbox
    • Windows で開発するぜ! と意気込んでいたけど、念のため入れといた。念のためな。

Windows ストアアプリをインストール

その他インストールしたもの

  • gVim は香り屋版がいいだろ、と思うのでこちらからダウンロード。
  • Kindle アプリがないので Kindle Cloud Reader をホーム画面にピン留め。タブレットで読みたいのはだいたい漫画なので、小説が読めないのはまあ我慢できるかな……。TAPL が読めないのにはまいった。

ゲーム

Windows 機ってことはゲームができるんですよ! 8 インチタブレットで普通にプレイできてしまうので感激。

  • 鬼哭街
    • 鬼哭街

      鬼哭街

    • これなんか特に、ただ読むだけなので横画面にして寝っ転がりながら遊べる(読める)。
  • 3Dカスタム少女
    • 低スペック PC でもわりと軽快に動作する救世主。20+ FPS くらいは出ます。

これからセットアップする人に注意! 初回セットアップ時、Microsoft アカウントと連携してはいけない

そして最後に、これが面倒な点。素直な性格なのでセットアップ時に Microsoft アカウントと連携してしまったが、その結果ホームディレクトリのパスに日本語が混じってしまい、以下のような弊害があった。

  • go test できない
    • 作業ディレクトリに日本語が混じってパッケージが発見できなくなる。TMP 環境変数を書き換えればなんとかなる。
    • C:\Users\����\AppData\Local\temp\go-build186010647\github.com\motemen\ghq\_t est\_testmain.go:12: can't find import: "github.com/motemen/ghq" みたいになる。
  • vagrant up できない
    • 文字コード関係のエラーが出るけど日本語が混じってるのがいけないらしい。
    • C:/HashiCorp/Vagrant/embedded/gems/gems/childprocess-0.5.5/lib/childprocess/windows/process_builder.rb:43:in ``join': incompatible character encodings: Windows-31J and UTF-8 (Encoding::CompatibilityError)

途中から変更できないらしいのでこれから再インストールします^^

まとめ

安価に Windows 環境を手に入れました。そして Windows 8.1 けっこう良い。楽しい!

PowerShell を使って .exe ファイルを Windows サービスとして登録する

Windows にはサービスという概念があって、UNIX でいうデーモン的なことはこれを使えば実現できる(MSDNWikipedia)。サービスにはその停止や再起動などの要求に答える責任があるので、それらに対応していないアプリケーションをそのままサービスとして登録することはできないのだけど、任意のアプリケーションのラッパーとなるサービスアプリケーションが Microsoft によって提供されているので、これを使えば実現できる。

前準備

サービスとして登録する PowerShell スクリプト

汎用化はできてなくて、決め打ち。

install-mackerel-agent-service.ps1

これを実行する(PowerShell コンソールを起動して、\Path\To\Script.ps1)と、管理者権限を求める UAC ダイアログが表示されたあと、管理者権限のコンソールが開き、自動で MackerelAgentService というサービスがインストールされる(起動はしない)。表示されたままのコンソールは閉じてもいいし、

sc.exe start MackerelAgentService

でサービスを起動することもできる。

ちなみにサービスの削除は sc.exe delete で可能。

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Mackerel への PC の登録、メトリックの投稿ができました。

解説

  • PowerShell の New-Service コマンドレットを使って MackerelAgentService という名前で srvany.exe を登録する。
  • その後レジストリを操作して srvany.exe に渡すパラメータを登録する。このパラメータが、サービス化したいコマンドになってればいいらしい。
    • New-Item と Set-ItemProperty でレジストリを操作できる。これはファイルシステムに対しても同じように使える汎用的なコマンドレット。
  • Start-Process コマンドレットに -Verb RunAs を指定すると、指定したコマンドを管理者権限で実行できる。
  • powershell.exe は -Command "& {<command>}" を指定することで
  • { … } はスクリプトブロックと呼ばれる構文らしい。たぶん文字列化して渡してる気がするんだけど、この辺の正確な理解ができていない……。

参考

ちなみに NSSM - the Non-Sucking Service Manager ってのもあるらしい。

会社は何のためにあるのか: 『ビジョナリー・カンパニー』を読んだ

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

世界を見わたして長いこと生き残り、また業界で抜きん出ている会社(ビジョナリー・カンパニー)を取りあげて、それが他の会社と違っている点は何なのか分析した本。半世紀以上も経てば世界の状況は変わり、経営者以下みな代替わりしてゆくものだけど、それでも会社として生き残った、そしてこれからもそうであろうと思える理由というのは何なのかってのを見ていく。

それは経営者の資質だとか主力製品などでは決してない。それらに依存しているような会社は、たとえその時は栄華をものにできたとしても、やがて訪れる避けられない市場の変化や人物の不在という事態には耐えられない。必要なのはすぐれた人物や製品よりも、すぐれた組織づくりの方だ。会社が作り出す究極の作品は、その会社自身なのだとこの本ではいっている。

価値観と目的

では状況の変化に耐えながら会社が生き残る秘訣は何か。それは組織の基本理念をはっきりと定め、自覚することだ。すべての決定がそれに則っておこなわれ、それ以外のことが変わってもこれだけは変わらない、そんな理念を組織の背骨に据えなければいけない。

基本理念は基本的価値観と目的とで構成される。基本的価値観は時代を越えて不変の主義であり、短期的な利益や事情で曲がらない。目的は組織の存在理由になるもの。これは組織の内側に向けた価値観と、外向きの目的と分類できると思う。

基本的価値観を会社の中心に据え、それでも時間の経過に耐えるには進歩への意欲、変化を許す風土が必要だ。そしてそれらは仕組みとして定着させなければいけない。そうでなければ時代とともに失われてしまうからだ。

本を読むと各社がどんな行動を取ってきたのかという例がたくさん載っている。なるほどこの原則に即していると思う。もちろん盲目的に従えばよいというものではないけれど、大企業とよばれるような会社が今にいたるまでどんな決断をくだしてきたのかを知るだけでも面白い。

会社は何のためにあるのか

基本理念を達成することで会社が生き残り、そのプロセスがずっと続くのならば、人びとが集まって会社を動かすことの意味は、会社の考えるような、人間ひとりではとうてい実現できない大きな善を生み出して、価値観を維持していくことにある。そしてそのことに本当に意味があるのなら、その営みはずっと続いていくだろうし、会社で働くことも無駄ではないだろう。

……と思えたので、いい本だった。別に経営者のためだけに道を示してくれるのではなく、規模や時間的なスケールの違いはあれど、ある程度以上の人間が入れ代わりながら関わる組織(それこそ、社内のチームとか)であればこの精神を活かすことはできるはずだ。

Kindle 版もあった。

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

おまけ。陳腐な表現だけど、組織は生物のようだと思ったのだった。

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)

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