ぼくはその日を善く生きたかどうかは AdSense の収益で決まると思っているので、以前にも AdSense のレポートを CLI で確認できるツール を書き、この記事にもあるように tmux のステータスバーに収益を表示していつでも確認できるようにカスタマイズしている。これは具合がよくてずっと使っていたのだけど、最近 tmux.conf をいじっていたらだんだん表示領域が手狭に感じられてきて、ターミナルから追い出したくなってしまった。くわえて、人にターミナルを見せると「ほうほう motemen さんの今月の収益は 9 円ですか……」といらぬ情報を人に与えてしまう問題もあり、ここはひとつ最近はやりの Electron を使ってメニューバーに表示してしまおうということしたのだ。
使用イメージはこちら。ここ7日分の収益を、日別に集計してメニューに表示している。アイコンの隣の数字はその合計(数字はサンプル)。
インストール方法
バイナリ配布をおこなっていないので、自前でビルドする必要がある。clone してきたリポジトリで
% npm install % npm run setup-dev % npm run compile % npm run app
などとすればとりあえず起動できる。
64 ビット OSX 用の単独のアプリとして生成するには、npm run app
のかわりに
% npm run dist
とする。それ以外のプラットフォームについても、package.json を編集すれば生成できるはず。
使用方法
起動するとメニューバー(やタスクバー)にアイコンが表示されるはず。アイコンをクリックして表示されるメニューから「Authorize…」を選択するとウィンドウが開き、また、普段つかっているブラウザでも Google の認証フローが開くはず。このフローの最後に表示されるコードを先ほどのウィンドウに入力すると認証完了。
スクリーンショットにもあるとおり、メニューからは期間、メトリック、ディメンションの3つが設定できる:
- 期間: 今日、7日間、1ヶ月間
- ディメンション: 日付、広告ユニット
- メトリック: 収益、クリック数、ページビュー
これらを切り替えることで、メニューに表示されるレポートを使いやすいようにカスタマイズできる。どうぞご利用ください。
自分は今日の収益を広告ユニットごとに眺めるようにしている。今日も 0 JPY だ。
gulpfile.js を書きだすといつもそっちのほうに熱中してしまってぜんぜん本体が書き進まないので、今回は素の npm でさっさと実装してしまうことにした。Electron を使ったらほんとに一晩でネイティブの GUI アプリが作れてしまった。メニューバーのアイコンも標準パッケージでできた、すごい。高校生のころには無料の Delphi を使ってせっせと Windows アプリを作っていたことを思い出した。いい時代だというほかない。
今回アイコンは iconmonstr のものを使用した。